「赤ちゃんを育てるのに母乳とミルク、どっちがいいのかな?」
「母乳神話って本当?」
「母乳とミルクで、発育の違いはあるの?」
「本当はミルクで育てたいのに、母乳育児を勧められて困っている」
こういった悩み・疑問はありませんか?
「母乳とミルクで、発育の違いがあったらどうしよう」と不安なママ・パパへ
正直言って、母乳でもミルクでもどっちでも大丈夫です。ノープロブレム。むしろママにとって、楽な授乳が一番です。
どうして断言できるかというと、私自身完全ミルクで育ったからです!そして、私の兄弟は完全母乳で育ちました。兄弟姉妹みんな健康に成長しましたよ!
私はこうやって元気にブログも書いているわけですし、何も心配いりません。ママと赤ちゃん、ふたりが楽な授乳方法が一番です!
赤ちゃんを育てるのに母乳とミルク、どっちがいいの?
赤ちゃんを育てていく授乳方法は、次の3つがあります。
- 完全母乳(完母)
- 混合
- 完全ミルク(完ミ)
どの授乳方法にもメリットとデメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
Ⅰ. 完全母乳のメリット・デメリット
完全母乳(完母)とは、ママのおっぱいだけで赤ちゃんを育てることです。
完全母乳のメリット3つ
- おっぱいを出してすぐ授乳できる
- 赤ちゃんのアゴが鍛えられる
- 添い乳ができる(寝かしつけが楽)
① おっぱいを出してすぐ授乳できる
完母の最大のメリットはおっぱいを出してすぐ授乳ができるところです。これにつきます。授乳する場所は選びますが、外出先では授乳室の利用や授乳ケープの使用などで対応できます。
② 赤ちゃんのアゴが鍛えられる
また、おっぱいを飲むのに赤ちゃんのアゴが鍛えられます。個人差はありますが、歯並びがよくなるとも言われています。
③ 添い乳ができる(寝かしつけが楽)
添い乳とは、ママも寝転んで授乳しながら赤ちゃんを寝かしつけることです。ただ、吐き戻しやおっぱいに押された事による窒息の危険もあります。
リスクがあるので、私は体調不良で身体がつらい時にしか添い乳はしませんでした。
次に、完全母乳のデメリットについて紹介します。
完全母乳のデメリット5つ
- 軌道に乗るのに時間がかかる(最初は特に頻回授乳)
- ママの代わりがいない
- ママが貧血になりやすい
- 服装が限られる(ワンピースが着られないなど)
- 授乳中は身動きが取れない
① 軌道に乗るのに時間がかかる(最初は特に頻回授乳)
母乳育児は、軌道に乗るのに時間がかかります。大体2,3ヶ月くらいです。
生まれたばかりの赤ちゃんはおっぱいを吸う力が弱く、体力もあまりありません。十分母乳を飲めずに授乳中に眠ってしまうことも多いです。そのため、すぐにお腹が減って泣くので授乳回数は多くなります。
赤ちゃんが成長してくると、次第に体力がついて母乳を吸う力も強くなるので、たくさん飲めるようになります。それまでに2,3ヶ月かかるというわけです。
私は出産後に退院してから完母で育てていました。でも、1ヶ月検診で赤ちゃんの体重増加率が基準よりも低かったので、再検診した経験があります。
「自分の授乳の仕方がわるかったから」「自分のせいで発育がわるい」と自分を責めましたが、今思うと初めての母乳育児だったから仕方なかったのかなと思います。
産後は情緒不安定になりやすいので、なんでも深刻にとらえがちでした。
② ママの代わりがいない
新生児から少し大きくなるまで授乳間隔は3時間ごとなので、1日に8回以上授乳します。ママの代わりがいないと考えるとハードですよね。
ママと赤ちゃんも授乳慣れしていないので、なかなか飲んでくれなかったりします。赤ちゃんが少量しか飲めなくて、すぐ母乳やミルクを欲しがるなんてことも。
③ ママが貧血になりやすい
母乳は血液からできています。
完母での頻回授乳 = 常に血液を赤ちゃんに与えている状況 = 貧血になりやすい
完母で1日に何度も授乳することは、授乳ごとに血液を赤ちゃんに分け与えていることと同じです。つまり、ママは貧血になりやすくなります。
私も貧血ぎみだったので、鉄分や葉酸が入っているグミサプリを食べるようにしていました。
④ 服装が限られる(ワンピースが着られないなど)
服をめくって授乳するので、ワンピースは対応しづらく、服装が妊娠前より限られます。前びらきの服や上下分かれた服が楽です。授乳口のあるワンピースもありますね。
この服装の制限が地味にストレスなんですよね。
⑤ 授乳中は身動きが取れない
授乳中は身動きが取れないので、その時間の行動は制限されます。スマホを触ったりテレビを観たりして、リラックスして過ごしましょう。
慣れてくるとお菓子をつまんだり、軽く食事することもできるようになります。授乳中は好きなことをしてリラックスするのがおすすめ。
Ⅱ. 完全ミルクのメリット・デメリット
完全ミルク(完ミ)とは、ミルクだけで赤ちゃんを育てることです。
完全ミルクのデメリット4つ
- ママ以外でも誰でも授乳できる(パパやばあば、じいじに任せられる)
- どれだけ飲んだか確認できる
- 腹持ちがいい
- 赤ちゃんが楽に飲める
① ママ以外でも誰でも授乳できる
完全ミルクだとママだけではなく、パパやばあば、じいじにも授乳を任せることもできます。
ママはゆっくり休むことができるし、パパたちは赤ちゃんとスキンシップを取ることができます。まさにwin-winの関係…!
② どれだけ飲んだか確認できる
赤ちゃんがミルクをどれだけ飲んだかは、哺乳瓶のメモリを見ればすぐにわかります。母乳の場合だと、どれだけ飲めたのかは、授乳前後で体重を測ってみないとわかりません。
③④ 腹持ちがいい・赤ちゃんが楽に飲める
ミルクは母乳より腹持ちがよいので、お腹がすぐ減ってしまうことを防ぎます。また、赤ちゃんにとっては、体力やコツがなくてもよいので、おっぱいより哺乳瓶の方が飲みやすいです。
次に、完ミのデメリットを紹介します。
完全ミルクのデメリット4つ
- 準備に時間がかかる
- 洗い物が多い
- 外出時の荷物が多くなる
- ミルク代がかさむ
①② 準備に時間がかかる・洗い物が多い
ミルクのデメリットは準備に時間がかかり、洗い物も多いことです。粉ミルクをお湯で溶かし冷ましてミルクを作り、授乳後に哺乳瓶を洗って消毒するので、手順が多いですね。赤ちゃんが泣いている状況でミルクを作るのも少しストレスがかかります(特に夜)。
③④ 外出時の荷物が多くなる・ミルク代がかさむ
また、外出先でも粉ミルク、哺乳瓶、湯冷まし、お湯などを持ち歩くとなるとかなりの荷物になります。
しかし、朗報です!2019年に液体ミルクが発売されました。液体ミルクはミルクを作る手間が省け、外出時の荷物も圧倒的に少なくなります。そして、災害時の備蓄としても役立ちます。ただ、オムツ同様ミルク代もかさみますよね。1年間で14万円かかると言われています。
Ⅲ. 混合のメリット・デメリット
混合とは、ママのおっぱいとミルクと両方で授乳して赤ちゃんを育てることです。
混合のメリット
- 完全母乳や完全ミルクのいいとこ取りができる
例えば
日中は母乳をあげて、ママが休みたい時(夜寝る前など)はミルクを足して赤ちゃんの腹持ちをよくする。
母乳が軌道に乗るまで母乳をあげた後にミルクを足して、赤ちゃんの体力をつける。
母乳で授乳しにくそうな場に行く時は、ミルクセットを持って行く。
すべてはママのさじ加減というわけです。
次に、混合のデメリットについて紹介します。
混合のデメリット
- 乳頭混乱が起きる可能性がある
- 赤ちゃんの好みでどちらかに偏ることも
哺乳瓶から飲む方が疲れなくて楽などの理由から、母乳を飲んでくれなくなることがあります。これを乳頭混乱と言います。また、赤ちゃんの趣向もあって、「おっぱいの方がいい」とか「ミルクの方がいい」などと偏ることもあります。これを克服するのに根気がいります。
私の授乳体験談
完母が軌道に乗るまで
私は出産後の入院中は混合でしたが、母乳の量も出ており娘も飲めていたので実家に戻ってからは完母でした。
ただ1ヶ月健診の時に体重増加(22g/日)で産院の基準(30g/日)を下回っていたので、ミルクを足してもっと体重を増やすように指導されました。
※産院によって基準や方針が異なるので、かかりつけの産院の指導に従ってください。
それから1ヶ月程度様子を見ながらミルクを足して混合にし、私も娘も授乳慣れした頃に完母に切り替えました。
まとめ
私は今回運が良く母乳が出ましたが、出ない場合もあります。理由はわかりませんが、つわりもその人・その時々の妊娠で違うように、母乳が出る出ないのもその人・その時々で変わってくるのだろうと思っています。
小児科医の人に「母乳だけじゃなくてミルクも足して」と言われた時は、自分のやり方が間違ってたのかと思ってショックを受けました。授乳しようとしても泣いて暴れて飲んでくれなくて、自分も泣きそうになったりしたこともあります。
何ごとも慣れないうちは大変ですね。それでも、一生懸命飲んでいる姿や寝落ちしてふにゃふにゃに力が抜けた様子はとてつもなく愛おしいです。今は全然卒乳できる気配がなくて悩んでいますが…笑
初めての子育てで不安な方も多いかと思いますが、自分の子は最強に可愛いので安心してください。母乳でもミルクでもママパパと赤ちゃんが笑顔で元気ならそれが1番です!