・陣痛促進剤って何?
・陣痛促進剤って痛いの??
・陣痛促進剤の痛みはどれくらい?
私は1人目の時に予定日を6日過ぎても、赤ちゃんが産まれてこなかったので、陣痛促進剤を投与しての出産をしました。
また、陣痛促進剤を投与してもなかなか陣痛が進まなかったので、人工破膜の処置も施されました。
今回は、陣痛促進剤を使って出産した体験談について紹介します。
【体験談】初産で陣痛促進剤を使った話|促進剤と人工破膜の痛みは?
出産予定日はあくまで予定日でしかありません。
私は1人目を出産する時に予定日になっても、産まれる兆候がなく子宮口も全然開いていませんでした。
予定日を過ぎた段階で、陣痛促進剤を使った誘発分娩の予約をとりました。
陣痛促進剤(じんつうそくしんざい)とか陣痛誘発剤(じんつうゆうはつざい)とは、人工的に子宮の収縮を促して陣痛を起す薬剤で子宮収縮剤とも言われています。
引用:陣痛促進剤(じんつうそくしんざい)ー身原病院
誘発分娩の日は、ちょうど予定日より6日後。
誘発分娩までに陣痛が来るのでは!?とドキドキしていましたが、全く来ず。
誘発分娩の前日に前駆陣痛はありました。
前駆陣痛は、不規則に起こるおなかの張りで妊娠中のからだが少しずつ出産に向けて準備を始めているサインです。
引用:前駆陣痛と陣痛〜いつから始まるのか〜ステムセル研究所
私は前駆陣痛と本陣痛の違いが分からず、私が陣痛かも!っと騒いだので夫や両親にかなりドキドキさせてしまったようです…
ちなみに、里帰り出産で34週ごろに帰省していました。
誘発分娩 当日の流れ
朝9時前に産院に到着して、内診・浣腸を済ませました。
健診の内診では「全然生まれそうにないですね!」と毎回言われていたのですが、前日に前駆陣痛があっただけにほんの少し子宮口が柔らかくなっていました。
この時に、お股の毛の処理もされるので、無理して自分で処理していかなくても大丈夫。毛が長いと、会陰切開して縫うときに邪魔になって時間がかかるみたいです。
浣腸されてからトイレで用を足すまでに、数分耐えてくださいと言われますが…まあ、耐えられるはずもなくすぐにトイレに駆け込みました。
処置が終わると、陣痛室へ通されます。陣痛室とは妊婦さんたちが陣痛に耐える部屋ですね。
4人の大部屋で、一番乗り。産院の入院着(パジャマ)に着替えました。
この時、お産セットに入っていた産褥パッドも使いました。
産褥パッドは思ったよりもふかふかしていて大きいサイズで、ナプキンとは別物でした。使い方がわからず、看護師さんに聞いた思い出…
支度が終わると、モニターをつけて陣痛促進剤の点滴が始まりました。手首あたりに一発でさしてもらえたので、良かったです。
陣痛が始まり、だんだん定期的な痛みが出るようになってきます。
前駆陣痛は割と生理痛に近い痛みでしたが、陣痛の痛みはその比じゃないです。
腰のあたりが、グワーっと痛む感じ。陣痛は、お腹の痛みではなく腰の痛みからが本番みたいです。
赤ちゃんにしっかり酸素を送るために、しっかり息を吐くように心がけました。
点滴の量を増やしながら、その定期的な痛みがだんだん強くなっていきます。痛みに耐えている間に夫や実母が腰のマッサージをしてくれて、痛みが紛れました。
誘発分娩中の食事
陣痛促進剤を投与して、子宮口2㎝からお昼頃には4㎝開いていました。
「こんなに痛いのにまだ4㎝…」
美味しそうな昼食が配膳されましたが、痛すぎて食べられなかったので、夫に食べてもらいました。
何も食べないと力が出ないので、ウィダーインゼリーで栄養補給。飲むゼリーなら、陣痛の合間にさっと飲み込めます。
また、陣痛中は起き上がって水を飲むことが難しいので、ペットボトルに100均のストローさして、水を飲んでいました。
溢れないし楽ですよ。
誘発分娩中のトイレ
体を動かすとお産がよく進むので、トイレに行くように言われます。
最初は返事だけして行かなかったんですけど、その後に看護師さんに割と強く言われたので、しぶしぶトイレに行きました。
痛すぎて行きたくなかったんですよね…
人工破膜
昼食が終わって、内診をしに行きます。2階の陣痛室から、1階の診察室までの大移動。
陣痛の痛みで立ち止まりながら、看護師さんに付き添われてゆっくり歩きます。
内診台に座れた思ったら、容赦ない内診グリグリが始まりました。
陣痛と内診グリグリの痛みが同時に…出産で一番痛かったのはここです。
この内診グリグリが人工破膜だったのですが、本当に痛くて…処置が終わった後は返事もすぐできずに放心状態でした。
人工破膜が終わった後、バシャーっと羊水が出て行くのがわかりました。
看護師さんたちが、ガーゼやらタオルで受け止めていた記憶があります。その間ずっと放心状態で、痛みのショックで泣いていました。
陣痛室に帰って、内診がどれだけ痛かったかを夫や実母に伝えたかったのに、陣痛が痛すぎてそれも叶わず…次は絶対に無痛分娩にすると何度も誓いました。
ここからが早くて、割とすぐに子宮口が8㎝に開きます。
ひたすら痛みに耐えていると、ドバッと何かでた感覚がありました。
夫に助産師さんを呼んでもらいます。
「全開ですね!ペラペラです!」とのことで、分娩室に移動しました。
この移動もまた大変で…痛すぎてすぐに動けなくて、涙ぐんでいると(すぐ泣く)助産師さんに「泣いても生まれませんよ!」と怒られました。
厳しい…
分娩台でのラストスパート
分娩台では、もう少しで生まれるから頑張ろう!気持ちでいっぱいだったので、痛みのことは覚えていません。
と言いながら、痛すぎて何回か叫びました。分娩室の外にいた実両親にまで聞こえていたようです。
分娩台で頑張っていきんでいたら「もういいです」と先生に言われて、拍子抜けしました。
会陰切開
会陰に麻酔をかけられて、チョキン!と会陰切開されました。
陣痛の痛みで、特に痛くはなかったです。
吸引分娩
赤ちゃんは、吸引分娩で出てきました。
鉗子や吸引を使ってお産(難産)を助ける「鉗子分娩(かんしぶんべん)」と「吸引分娩(きゅういんぶんべん)」の分娩方法があります。金属製(ハードカップ)又はシリコン製(ソフトカップ)の丸い大きなカップを赤ちゃんの頭に当て、カップ内の空気を抜き、吸引力によって赤ちゃんを索引する分娩法を吸引分娩といいます。
引用:吸引分娩(きゅういんぶんべん)ー身原病院
赤ちゃんが出てくる感覚がわかって、泣き声もすぐに聞こえて安心しました。
手足がドゥルン!って出る感じ。
その後に、胎盤が出てくるのもわかりました。
バースプランでお願いしていたので、へその緒は夫が切ってくれました。
いい思い出になっています。血などが平気な旦那さんにはおすすめ。
結局生まれたのは16時半ごろだったので、初産にしては早くて安産でした。
初めての抱っこ
初めて娘を抱いた時、思ったよりも重たくてずっしりしていました。
初めて会ったけど、初めてじゃなくてずっと一緒にいたんだなあという気持ちになりしみじみしました。これがお腹の中で育てたということか。
すでに家族。親子だと感じました。
赤ちゃんを抱きながら、母体の私は会陰切開のキズを縫われます。麻酔が切れるんじゃないかと気が気じゃありませんでした。
処置が終わった後は、分娩室で1時間待機。
ずっと付き添ってくれた夫も娘を抱っこしました。ホッとしたような嬉しそうな表情をしていたと思います。
初乳をあげた時は、不思議な感覚になりました。片方は乳首の形が悪くて、あまり飲んでくれず。
実両親も分娩室に入って、赤ちゃんと団欒。
二人とも私と赤ちゃんを見てホッとした表情をしていました。母は労いの言葉をかけてくれて、父は初めての孫を抱っこするのにドキドキしていました。
病室に移動
赤ちゃんは新生児室で預かってもらい、車椅子で自分の病室に移動します。
念願の夕食が配膳されました。美味しすぎ。
この時つわりが完全に消えていて感動しました。後味の悪さなし。
妊娠前の味覚に戻っていたので、すぐに完食。ごちそうさま。
産後も「トイレに行ってくださいね!」と念押しされるも痛すぎて立てませんでした。
夫に助けてもらいながらトイレに向かい、恐る恐る用を足しました。
拭くのも怖い…
でも、特に痛くはありませんでした。
その後入院中は悪露がたくさん出るので、ウォシュレット大活躍。
夜は、後陣痛と産後ハイでうまく眠れませんでした。
とにかく目が冴えていて、痛み止めはすぐ飲みましたが後陣痛がじわじわ痛かった記憶があります。
寝返りをするのにドキドキ。
お腹はすぐに引っ込む訳じゃないんですね。ぽっこりお腹のままでした。
入院中の後日談はこちらから。
まとめ
これが私の誘発分娩体験でした。妊娠出産大変でしたが、正直出産よりもつわりの方がしんどかったです。出産を終えると、つわりがなくなってとても嬉しかったです。
これから出産を迎えるみなさんも母子ともに健康でありますように。